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BRUNO CHAUSSIGNANDインタビュー


上:デザイナー、ブルーノ・ショシニョン氏


デザイナー、BRUNO CHAUSSIGNAND(ブルーノ・ショシニョン)は、1974年生まれ。

フランス・ニヨンで生まれ育ち、16歳のときにメガネ店を営む友人の叔父から影響をうけてメガネに興味をもち、ジュラ地方にある国立眼鏡専門学校に入学。3年間の在学中に3つの賞を受賞。


2003年に南フランスのモンペリエに直営店 O MIL’YEUXをオープン。2010年よりブランドBRUNO CHAUSSIGNANDをスタート。現在はヨーロッパ、アメリカやカナダに進出している。


ブランド設立13年となる今年、デザイナー、BRUNO CHAUSSIGNAND氏にデザインについて、そのインスピレーション、そして日本についてうかがってみた。

 

このたびはインタビューにお答えいただき、ありがとうございます。


Brunoさんのメガネとの出会いについておうかがいをします。

16歳のときに友人の親戚から影響をうけてメガネに興味をもたれたということですが、メガネ店のどのようなところに惹かれたのでしょうか?

90年代初頭、フランスでデザイナーズブランドを取り扱うメガネ店が増えてきたときでした。この店はそんなメガネ店の中のひとつでした。

この店でわたしは接客から視力検査、製作までのメガネ店の多様な仕事に興味をもちました。


フランス、ジュラ地方の国立眼鏡専門学校(Ecole nationale d’Optique Victor Bérard)在学中、3つの賞を受賞されたとのことですが、何の賞をいつ受賞されたのでしょうか?

1年目にわたしはニヨンのオリーブの木を使用し、フレームを手作りで制作し、若いデザイナーに贈られるYoung Designer’s Prizeを受賞しました。

(ニヨン=フランスのドローム・プロヴァンサル地方にある都市。国際的にオリーブとオリーブオイルで知られている。)

上:在学1年目に手作りをした、ニヨンのオリーブの木を使用したフレーム。Young Designer’s Prize受賞。(写真提供:Bruno Chaussignand)


2年目に受賞した賞は、わたしにとって最も大切なものでした。このGrand Prix des Lunetiersがわたしのキャリアをメガネのデザインに導くこととなりました。この賞では、特定のレンズの取り付け方法を設計し、特許を取得しました。

3年目は独自のレンズを使用した化粧用のフレームの制作で、イノベーション賞を受賞しました。

上:在学3年目に製作をした、化粧をするときに着用できるフレーム。視力が悪く、しかしコンタクトレンズの使用をしたくない方のための、レンズが可動式で片目ずつメイクが可能なフレーム。イノベーション賞を受賞。(写真提供:Bruno Chaussignand)


南フランスのモンペリエにある直営店「O MIL’YEUX」はお洒落ですてきなメガネが揃っている素晴らしいお店ですよね。なぜモンペリエで直営店をオープンされたのでしょうか?

わたしは自分が美しいと感じ、インスピレーションをうけ、活気がありながらも、ヒューマンスケール(人間の感覚や動きに適合した)の暮らしやすい都市にいたかったのです。


直営店「O MIL’YEUX」にBrunoさんもいらっしゃることがあると以前うかがいましたが、現在もお店にいらっしゃいますか?

はい、週末に時々店舗で働きます。なぜならお客様と接することがわたしには必要だからです。それによりわたしは自分の原点を保ち、マーケットの脈を測ることができます。

上:モンペリエにあるBRUNO CHAUSSIGNAND直営店、「O MIL’YEUX」の内装風景


どの様なことやものからデザインのインスピレーションを受けますか?

わたしがお会いする人々の顔。自然と建築物。


メガネをデザインするときに大切にされていることを教えてください。

自分のインスピレーションを表現する適切なタイミングをみつけることは重要です。

それが起こったときに、わたしは最適なサウンドトラック(音楽)を探し、目覚ましをとてもとても早い朝の時間にかけます。


アセテート生地の選び方に独特のセンスを感じています。

BRUNO CHAUSSIGNANDのアセテート生地はどのように選ばれているのでしょうか?

妻のMarina Chaussignand(アソシエイトディレクター)とわたしはブランド設立以前から一緒にいます。彼女はわたしのビジョンやデザインの選択について鋭い感覚を持っています。

ともに適切な素材や色をみつけたら、次のコレクションに向けて、完璧なマッチングを実現するための長いプロセスを開始します。

(上から)モデルCINCINNATI Col.GLI、GRE、SGB

(上から)モデルSPIRIT Col.PIK、モデルOPERA Col.SGB


BRUNO CHAUSSIGNANDのフレームのファンとしてうかがいたいのですが、現在の人気のあるモデルをリピート生産する計画はありますか?

もちろん、なんでも実現は可能です。それを実現する十分な理由があれば、実行することが可能です。


日本についてうかがいたいのですが、日本にはいらっしゃったことはありますか?

まだありません。

5年前に実現しそうでしたが、子どもが生まれたり、世界的に見舞われた出来事などがありました。いつか息子と一緒に訪れることができることを願っています。


日本はどのような場所だと思いますか?

伝統と現代の間のカルチャーショック。強い意志をもち、厳格な人々がいる国。

上:ブランド撮影写真、着用フレームはモデルST GERMAIN Col.FT24


日本のデザインやアートで好きなものはありますか?

息子が生まれたとき、妻に木製のタンスをプレゼントしました。わたしはそれが大好きです。

また、特定のファッションブランドやセレクトショップをチェックしています。

COMME des GARCONSや、モンペリエの中心部にある美しいお店De La Luce(https://www.delaluce.com/la-boutique)など。ここでは日本のアンティークや、おいしい料理が楽しめます。

日本の建築、アニメーション、わたしのオガサカスキー、坂本龍一…、スペクトルは広いです。


日本を訪れたときに行きたい場所や、やりたいことはありますか?

京都のお寺で豊かな歴史と文化に浸りたいです。


BRUNO CHAUSSIGNANDのフレームを掛けている方々にメッセージをお願いします。

わたしは日本のメガネの文化が大好きで、わたしの作品がおなじ景色に溶け込んでいることや、その人々に喜んでいただけていることをとても光栄に感じています。

同時に、みなさまがフランス製の高品質な製品を手にすることに喜びを感じていただけましたら光栄です。

誠にありがとうございます。


たくさんの質問に答えていただき、ありがとうございました。

 

BRUNO CHAUSSIGNAND

デザイナー、Bruno Chaussignandにより手掛けられるクリーンなラインと絶妙なディテールのフレームは、フランスのメガネの産地、ジュラ地方で製作されています。メタルフレームはジュラ地方のモレ(Morez)にて、アセテートフレームはオヨナ(Oyonnax)の地域にて生産。BRUNO CHAUSSIGNANDはジュラ地方で眼鏡の歴史と技術を学びました。現在は南フランス、モンペリエにて店舗「O Mil'Yeux」を構えながら納得のいくデザインを製作しています。ブランドは2010年設立。


HAUSKA TAVATAブランドページ:https://www.hauskatavata.com/bruno-chaussignand

ブランド直営店「O MIL’YEUX」HP:https://www.omilyeux.com

For English version of the interview please click HERE

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