この仕事をしていて良かったな、と思った出来事
- hauska-tavata
- 2月1日
- 読了時間: 4分
店長の宮尾です。
2025年になったと思ったら、もう2月です。
1日4時間くらいしかないのでは?
2日くらい寝て過ごした気分です。
特に1月はtsugai eyewearの特別オーダー会という大型イベントがあり、準備から当日、事後処理まで大忙しでした。
多くのお客様のご参加に感謝いたします。
メガネって楽しいですよね。
皆さんにメガネを楽しんでいただけた後は、僕の心に残る出来事をご覧いただこうかと思います。
今回の店長日記は旧ブログ記事の加筆修正版です。
2020年ちょうど今くらいの時期のお話です。
メガネ屋という仕事をしていて、良かったと思う出来事を紹介したいと思います。
この仕事を続ける以上、忘れることのない出来事です。
以下、当時のブログに加筆修正したものです。
先日、親戚筋でご不幸がありました。
その時に「この仕事をしていて良かったな~」と思う出来事がありましたので、少しご紹介します。
(ご遺族からの了解を得てこの記事を作成しています。)
お通夜に参列して、故人へのご挨拶の時間となりお顔を拝見させていただきました。
お顔の横にメガネが置いてありました。
ついメガネが気になってしまうのは職業病でしょうか。
ご挨拶の後、ご遺族に「故人のメガネ、クリーニングしましょうか?」と声をかけました。
すると「せっかくだからやってもらおうかな」とのお言葉。
親戚ですので、私がメガネ屋であることはもちろん知っていますから、快くご了承下さったのでしょう。
メタルフレームだったので、火葬の際に棺に入れられるか確認してくださることになり、
翌日の告別式の時に対応させていただくことになりました。
(この日は当たり前ですがクリーニング道具などは持参していなかったですしね。)
翌日、クリーナーやメガネ拭き、ドライバーなどを持参しました。
やはり金属製品なので棺には入れられないとのことでしたが、
骨壷にメガネを入れられるので、ぜひキレイにして欲しいと仰ってくださいました。
ごゆっくりおやすみください、と心を込めて簡単な形直しとクリーニングを行いました。
メガネ屋としてこんな形で最後のお別れの時間に携わることが出来るとは思っていなかったので、
自分が20年以上続けてきたこの仕事を、とても誇らしく思えた時間でした。
御斎の際に親族のメガネもクリーニングしてました。
自分のもクリーニングして!と声をかけてもらったり。
ちょっと嬉しいですよね。
そしてお骨上げの際、骨壺の一番上にメガネが入りました。
どんなかたちで骨壷に入るんだろう?と思っていたところ、
畳んだ状態ではなく、いつも通りメガネをかけるみたいに係の方が入れてくださいました。
その様子をご覧になっていたご遺族からも、
「あんな風にかっこよくメガネが入るなら、やっぱりキレイにしてもらって良かった!」
と声をかけていただき、嬉しくなりました。
感謝の言葉までかけていただき、自分も誇らしい思いを持てるこの仕事、やっていて良かったです。
日々の仕事は大変なことばかりですが、こう言った時間があるので続けられるのかなと思っています。
両親から人の役に立つことをしなさいと教わってきたので、誇ることが出来ます。
いつ何時も、メガネのメンテナンスは大事なこと。
そして喜んでいただけることをしている。
これを実感できると、日々の活力になりますよね。
これからもメガネのプロとして、頑張ります!
心から故人のご冥福をお祈りするとともに、記事作成をご了承くださったご遺族に感謝いたします。
以上が当時のブログとなります。
なんとなくアルバイトから始めたメガネ屋生活も30年ほど。
こんなにお客様に喜んでいただける仕事はありません。
喜んでいただくために、役に立つために、日々知識と技術、経験を積み重ねています。
2025年のスタートだからこそ、こう言った出来事を振り返り、自分の仕事を見つめ直す時間にしました。
これからも自分の手の届く範囲ですが、お客様のメガネ生活を楽しく快適にサポートします。
引き続きハウスカタバタをよろしくお願いします!
ご相談はお気軽に!
メガネのメンテナンスについてはこちらの記事など参考にして下さい。
