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仕立ての良いものを知るということ

更新日:4 時間前

どうも、宮尾です。


4月1日、僕のメガネ屋生活が29年目に入りました。


すっかり長くこの業界に居座っています。


本来はCGの勉強をするために専門学校に通い始めて、その学費を稼ぐためにアルバイトで入社したのがメガネ屋でした。近所で時給が一番高かったのでw

本当に動機はそれだけ。


それが一生の仕事になるとは全く思いませんでした。

やってみたらとても面白い仕事で。

メガネ屋は半医半商と表現される、なかなか珍しい仕事です。

技術、知識、経験が必要ですし。


まだまだ半人前です。

今後も精進します!


引き続きハウスカタバタ、そして宮尾をよろしくお願いします。

(個人的w)



本日はそんな僕が最近感じたことをちょっとご紹介。


僕のXをご覧くださっているお客様は3月にゴルチエ祭りが開催されていたのをご覧になったかと思います。


25年以上前に鯖江で生産されたジャン・ポール・ゴルチエ

当時生産に携わった方から未使用の在庫品を譲り受けまして、ハウスカタバタで販売する機会がありました。


久しぶりにバブル時代に生産された日本製フレームを手にして、懐かしさとともに衝撃を受けました。


「丁番の作りが素晴らしい!!」


デザインは当時のものなので、好き嫌いはあると思います。

(でもとっても良かった、むしろ今カッコいい)


本質はその作りの良さにありました。

特に丁番と呼ばれる、稼働部。

30年近く経ってもこの滑らかな動き・・・

実際にその方から細かく製造方法なども教えていただき。とても手間とお金がかかっていることを感じました。


詳しくはここでは説明しませんので、ぜひ実物を触りに来てください。

詳しく熱く語ります。


そして現代のメガネとの比較を実感ください。

この素晴らしいこだわりはどこに行ってしまったのか?

それはまた別の話・・・


ゴルチエ メガネ eyewear
ゴルチエの丁番が素晴らしいつくり!!!コマの精度がすごい!(熱苦しい)

そんな体験を久しぶりにしたことで、メガネ、特に今回はフレームについて考え直すきっかけになりました。


仕立ての良いものを知っておくことって、大切なんだなと。


そして単に高価なもの、新しいものが良いとは限らないのだと。

改めて考えて実感する機会になりました。


これはメガネに限った話ではありませんよね?

皆さんの好きなものに例えてもらってもそうではありませんか?



では今回の主題、僕の考える仕立ての良いフレームとはどんなものか?


具体的なフレームの仕立ての要素としては、素材、構造、デザインでしょうか?


今回ゴルチエを触って感銘を受けたのは、構造の部分でした。


いわゆる丁番と呼ばれるパーツです。(上の写真参照)


これはなかなかユーザーさんが気にすることはないですよね?

それほど見えない場所ですし、良い悪いが分かりにくい部品。


それでもフレームにとっては命とも言える重要な部分です。

ここにこだわった当時のメーカーさん、とても素敵。


とても噛み合わせの良い、滑らかな動きを体験できました。

30年近く前のフレームですよ?


もう一度言います。

ハウスカタバタにゴルチエがあるうちに、ぜひ体験ください。

違いを一度体験いただきたい!



素材に目を向けると、今は多種多様な素材がフレームに使われています。

アセテート、セルロイド・・・

チタン、合金・・・

チタンでもα層とβ層などの違いがあったり。

最近では樹脂系の素材もありますし。


仕立てが良い、となると柔らかくて軽いものが良いと思われそうですが、それもそうではないのです。


柔軟性があって軽ければ良いフレーム、というわけではありません。ここ大切。


軽いのにズレてくる。

柔らかいのに痛くなる。

こんなお客様がとても多いのも現実。

これを読んでいるお客様でも心当たりのある方がいるのでは?


これがメガネとして、とても難しいところなのです。


メガネのフレームは、バランスがとにかく大切だと僕は思っています。

仕立ての良いメガネのフレームは、バランスが良いものではないかと。

価格、素材、構造、重量、デザイン・・・


自分の好みやTPOに合わせた素材や構造、デザインを知っておくこと。

つまり自分のニーズにあわせて適切なフレーム選びをすることが仕立ての良いメガネへの第一歩です。


「・・・・素材とか構造、そんなのユーザーが分かるわけないよ。」


そうですよね。それはごもっとも。


そのために私たち眼鏡屋がいます!


そもそもメガネはフレームだけでなく、レンズも必要。


さらに顔に合わせて調整すること(フィッティング)も必要。

人それぞれ、顔の形も幅も鼻の高さも幅も耳の位置も何もかも違いますからね。


そして快適にメガネ生活を過ごすために、定期的かつ継続的なメンテナンスも必要です。

定期的にメンテナンスをすることでネジの緩みやフレームの歪みを解消し、美しく快適にメガネを保つのが重要です。


そのために信頼できるメガネ店と良好な関係を構築することも大切です。

信頼できるメガネ店に、信頼できるスタッフがいること。

販売することに懸命でなく、購入後のメガネ生活もしっかり支えてくれるプロにお世話になることが大切です。


自分にとっての仕立ての良いメガネとはなにか?を理解する。

理解するためにはプロのサポートも必須。

できれば、本当に仕立ての良いものを一度体験してみる。(これはむしろプロにしてほしい体験)


こんなことを覚えてください。


メガネは毎日使うものだからこそ、自分に合った「仕立ての良い」ものを選ぶことが大切。

新しいものや高いものに飛びつく前に、自分のニーズを見極めることが長く愛用する秘訣です。


どうぞご理解ください。

そしてメガネ屋を活用することをぜひ覚えてください。

どうぞ遠慮なく活用くださいね!


最後に、先日こんなお客様がいらしたのでご紹介します。


「10年くらい前に購入した999.9が今でもお気に入り。あの頃のデザインやかけ心地が好きなんだ」


時代によって少し作りも違ったりデザインも違ったりしますから、そんな考えも頷けました。


気に入ったものを長く大切にすること、とても素晴らしいですよね。


皆さんはどんな考え方でメガネを購入していますか?


ご参考になれば幸いです。

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